臨床試験情報
「慢性腎臓病患者の皮膚ガス産生の特徴研究」についての情報公開文書
【研究課題】
慢性腎臓病患者の皮膚ガス産生の特徴研究 (審査番号 2020398NI)
【研究機関名及び本学の研究責任者氏名】
この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
研究機関 東京大学大学院医学系研究科 腎臓・内分泌内科
研究責任者 平川陽亮(腎臓・内分泌内科・助教)
担当業務 データ解析
【研究期間】
倫理申請承認日~2025年3月31日
【研究の目的】
慢性腎臓病とは、腎臓の働き(糸球体濾過量(GFR:Glomerular Filtration Rate))が健康な人の60%以下に低下する(GFRが60 mL/分/1.73㎡未満)か、あるいはタンパク尿が出るといった異常が3ヶ月以上続いた状態を言います。この病気が進行すると、腎臓の代わりとなる治療(腎代替療法(腎移植、腹膜透析、血液透析など))が必要になることがあります。
この慢性腎臓病について、当院では皮膚からのガス産生の特徴について調べる研究を行っております。このたび、第一三共株式会社で行った臨床研究の残余検体の供与を受け、研究を行うことになりましたので情報を公開させていただきます。
【研究の方法】
この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。本研究では、第一三共株式会社にて行われたCS3150-B-J308試験及びCS3150-B-J309試験にて収集され、その後使用されなかった尿の試料の譲渡を受け、尿に含有されるガス成分の解析を行います。その結果を、第一三共株式会社から共有を受ける臨床情報と結合し、腎臓病の進行の早い症例の特徴を抽出します。
【個人情報の保護】
この研究に関わって収集される情報・データ等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。患者さんの個人情報は、データベース構築の時点で誰のものか分からないようになっておりますが、さらに輸送の段階、及び東京大学医学部附属病院の中での解析においては、パスワードロックされた状態でファイルを保管することで情報漏洩を防ぎます。
研究結果は、学会発表、論文発表により公開されるほか、診療指針策定の参考資料となります。収集したデータは厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存され、5年経過後データ消去ツールを用いて原データは消去されます。なお研究データを統計データとしてまとめたものについては、その後も保存させていただき、お問い合わせがあれば開示いたしますので下記までご連絡ください。ご不明な点がありましたら下記問い合わせ先までお尋ねください。
この研究に関する費用は、東京大学の次世代臨床医用計測技術研究ネットワークプロジェクトの資金を用いて行われます。また、一部の費用は東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科の奨学寄附金で補われます。
本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。
2023年1月
【問い合わせ先】
東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 助教 平川陽亮
住所:東京都文京区本郷7-3-1
電話:03-3815-5411(内線 33128)