臨床試験情報
「糖尿病腎症のマルチオミックス研究」についての情報公開文書
当院では糖尿病性腎臓病における、遺伝子多型の関与を調べております。この研究の一環として、慢性腎臓病バイオバンク(J-Kidney-Biobank)に預託されている検体と情報の解析を行いますので、情報を公開させていただきます。
【研究課題】
糖尿病腎症のマルチオミックス研究 (G10132)
【研究機関名及び本学の研究責任者氏名】
この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
研究機関 東京大学大学院医学系研究科
研究責任者 腎臓内科・助教・平川陽亮
担当業務 研究計画立案・試料解析・解析結果要約
【研究期間】
承認日~2024年12月14日
【研究目的・意義】
糖尿病性腎臓病は本邦における腎不全の原因として未だ多くを占めており、その発症と進展の機序の解明は重要な課題です。糖尿病性腎臓病の発症には遺伝的素因が関わりますが、その遺伝的素因は十分に解明されていません。本研究では、糖尿病性腎臓病の患者さんの解析から認められた、発症に関わる遺伝的素因を確認するため、J-Kidney Biobankに保管された検体のゲノム解析を行います。
【研究の方法】
J-Kidney Biobankの検体の利用については、日本腎臓学会 バイオバンク小委員会に諮り、承認を得られた後に解析を行います。J-Kidney Biobankから、どなたのものか分からない状態でゲノム検体と臨床情報の提供を受け、本学にて解析まで保管します。ゲノム検体は本学及び外部委託機関(かずさ遺伝子研究室、マクロジェンジャパン)にて解析を行います。今回の解析は一部の構造多型に対してのみ行い、個人が特定される結果を得ることはありません。この解析で得られた遺伝子の特徴を、蛋白尿の有無など、臨床情報と比較して、遺伝子の特徴と糖尿病性腎臓病の特徴との関連を調べます。
なお、研究計画書や研究の方法に関する資料を入手・閲覧して、研究内容を詳しくお知りになりたい場合は、末尾の連絡先にお問い合わせください。他の研究対象者の個人情報等の保護や研究の独創性確保に支障がない範囲でご提供させていただきます。
【個人情報の保護】
この研究に関わって取得される試料や資料・情報等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。
取得した試料や資料・情報等は鍵のかかる冷凍庫、研究責任者のみ使用できるパスワードロックをかけたパソコン、鍵のかかるキャビネットで厳重に保管します。
すでにどの個人のものか特定できない状態で取得されたデータのため、特定の方の試料や資料・情報等を特定することはできません。
研究の成果は、あなたの氏名等の個人情報が明らかにならないようにした上で、学会発表や学術雑誌で公表します。
取得した試料や情報・データ等は厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存されます。保管期間終了後には、試料はどなたのものか分からない形で廃棄、情報・データについてはデータ消去ツールを用いて廃棄します。なお研究データを統計データとしてまとめたものについてはお問い合わせがあれば開示いたしますので下記までご連絡ください。
尚、提供いただいた試料・情報の管理の責任者は下記の通りです。
試料・情報の管理責任者
所属:東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 助教
氏名:平川陽亮
この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。
この研究に関する費用は、東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科の運営費および科研費から支出されています。
本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。
この研究について、わからないことや聞きたいこと、何か心配なことがありましたら、お気軽に下記の連絡先までお問い合わせください。
2023年6月
【連絡・お問い合わせ先】
研究責任者:平川陽亮
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
電話:03-3815-5411(内線 33128)