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東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科

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臨床試験情報

「本邦におけるオンライン診療の普及を阻害する因子の検討」へのご参加のお願い(医療機関向け)

臨床試験

1. この研究の概要

【研究課題】
本邦におけるオンライン診療の普及を阻害する因子の検討(審査番号2023024NI)

【研究機関名及び本学の研究責任者氏名】
この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
主任研究機関 東京大学大学院医学系研究科 腎臓・内分泌内科
研究責任者  助教 平川陽亮
  担当業務   データ収集、研究全体の統括

【共同研究機関】 
医療法人社団嗣業の会 こどもとおとなのクリニック パウルーム 院長 黒木春郎
多摩ファミリークリニック 院長 大橋博樹
担当業務 データ収集
国立大学法人筑波大学 医学医療系 准教授 岩上将夫
担当業務 調査内容の立案、統計学的観点からの助言
この研究に利用する資料・情報は共同研究機関の範囲のみで利用されます。

【研究期間】
  承認日(2023年5月19日) ~ 2026年3月31日

【研究目的・意義】

このたび皆様には、私どもの研究「本邦におけるオンライン診療の普及を阻害する因子の検討」にご参加いただきたく、お願い申し上げます。この研究は、今後発展が期待される分野であるオンライン診療について、現在みなさまがどのような印象をお持ちかお伺いし、今後の発展につなげるための研究です。

 これまで、医療は対面診療でなされることが原則となっており、現在もほとんどの方は医療機関に行くことで医療の提供を受けています。2018年に厚生労働省は初めて「オンライン診療」、つまり患者さんが医療機関に受診せず、自宅などから通信情報機器を介して医師の診察を受けることを認めました。それ以降、通信・情報領域の発展や新型コロナウイルス感染症の蔓延もあり、オンライン診療は徐々に浸透しておりますが、本邦においては未だ期待されるほどは行われていない状況です。他方、今後の高齢化社会において、医療従事者が減少することが予測されており、この点ではオンライン診療の活用が今後の医療を支える可能性が指摘されています。

 本研究では、海外と比して本邦でオンライン診療が浸透しない要因を探索するため、まず日本全国の医療従事者の方、事務担当者の方から見た、現在のオンライン診療のイメージをお教えいただくことに主眼を置いております。

【研究方法】

本アンケート調査に先だって、研究分担施設の一部において医療従事者、事務分担者、患者に聞き取り調査を実施しました。この聞き取り調査から判明した遠隔医療の導入/推進の阻害因子について、本邦保険医療機関(令和3年1月末時点で179,331施設)から無作為抽出(属性によって層別化し中核病院・大学病院の割合を調整する可能性がある)された約5,000施設にて働いておられる医師、看護師(助産師・保健師含む)、事務担当者の方を対象として、アンケート調査を実施します。1施設あたり医師、看護師、事務担当者各1名からの回答を求めます。本研究班にはアンケート結果以外ではID及び基本属性等の情報のみが電子媒体で共有され、個人識別符号や個人情報は共有いたしません。


なお、研究計画書や研究の方法に関する資料を入手・閲覧して、研究内容を詳しくお知りになりたい場合は、末尾の連絡先にお問い合わせください。他の研究対象者の個人情報等の保護や研究の独創性確保に支障がない範囲でご提供させていただきます。

2.研究参加の任意性
 この研究にご参加いただくかどうかは、研究対象者の自由意思に委ねられています。
 研究の内容について理解いただき、参加いただける場合はアンケート調査にご回答ください。
 なお本研究では個人情報の収集を致しませんので同意の撤回ができませんことをご了承ください。

3.個人情報の保護
 取得した情報は鍵のかかる研究責任者のみ使用できるパスワードロックをかけたパソコン、鍵のかかるロッカー等で厳重に保管します。
 個人情報を含まない情報のため、あなたの情報を特定することはできません。そのため、同意を取り消すこと及び個人の結果をあなたにお伝えすることはできません。

4.研究に関する情報の公開および研究により得られた結果等の取扱い
 研究の実施に先立ち、国立大学附属病院長会議が設置している公開データベース(umin)に登録をし、研究終了後は成績を公表いたします。
 UMINのホームページ(URL):https://www.umin.ac.jp/ctr/index-j.htm
 研究の成果は、あなたの氏名等の個人情報が明らかにならないようにした上で、学会発表や学術雑誌等で公表します。
 国内外の学術雑誌での公開にあたっては、研究成果の第三者による検証や複数の研究の結果を統合して統計的に検討する際の原資料となることもあるために、解析・論文作成に用いた資料を学術雑誌社・学会(誌)へ提供・公開すること、また保管されることがあります。
 個人的なお問い合わせをいただいた場合、全体の研究結果についてお伝えいたします。

5.研究対象者にもたらされる利益及び不利益
 この研究が、あなたに直ちに有益な情報をもたらす可能性は高いとはいえません。しかし、この研究の成果は、今後のオンライン診療の発展に寄与することが期待されます。したがって、将来、あなたにオンライン診療受診の面で利益をもたらす可能性があると考えられます。
 また、この研究があなたに不利益をもたらす可能性はありません。

6.研究終了後の情報等の取扱い方針
 本研究で収集した情報は、本研究に関連した将来計画される研究に使用する場合があります。その場合は、新たな研究計画について東京大学医学部倫理委員会の審査を受けた上で、別途説明し、同意を得た上で実施します。
 研究期間終了5年後、取得した情報等は、紙で保存されている場合はシュレッダー処理、電子データで保存されている場合はデータの削除等することで廃棄します。

7.あなたの費用負担
 今回の研究に必要な費用について、あなたに負担を求めることはありません。

8.研究から生じる知的財産権の帰属
 本研究の結果として知的財産権等が発生する可能性はなく、研究によって得られる経済的利益はないものと考えられます。

9.その他

 この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。

なお、この研究に関する費用は、厚生労働行政推進調査事業費補助金「遠隔医療推進のための課題抽出とエビデンス構築のための方向性の提示に資する研究」(代表者名:南学正臣)、および日本医学会連合より支出されていますが、一部は東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科の寄付金から支出されます。

本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。

研究の開始後、研究の方法等について変更が行われ、変更の内容によってはあなたが研究への参加を取りやめるという判断をされることも考えられます。本説明資料、同意文書、研究内容の変更に関する情報については、下記連絡先に記載のホームページ等に情報を公開し、お知らせする場合がございます。 この研究について、わからないことや聞きたいこと、何か心配なことがありましたら、お気軽に下記の連絡先までお問い合わせください。

2023年10月3日

【連絡・お問合せ先】
研究責任者:平川 陽亮
連絡担当者:三谷 秀平
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
Tel: 03-3815-5411(内線33128)
URL:https://www.todai-jinnai.com/