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東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科

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臨床試験情報

多発性嚢胞腎(ADPKD)に関する臨床研究のご案内

臨床試験

多発性嚢胞腎(ADPKD)は、腎臓に多数の嚢胞ができる遺伝性の疾患です。嚢胞(のうほう)は年齢とともに徐々に大きくなり、これと共に腎機能が悪くなります。
腎機能の悪化が進んでいくと血液透析などの透析療法が必要になり、本邦では平均して60代前半に透析療法が必要になると言われています。日本における透析になる原因疾患の第5位が常染色体優性多発性嚢胞腎であり、現在では最も若くして透析に至る病気になっています。
そこで、我々は東京大学医学部附属病院、市川駅前本田内科クリニック、三井記念病院の3施設共同で、外来・入院診療を受けている嚢胞性腎疾患患者を対象に、診療範囲内で得られる検査値・臨床情報と予後との関連を明らかにする観察研究を行っております。
本研究により、嚢胞性腎疾患における腎機能増悪の要因として知られている既知のリスク因子の他に、新たなリスク因子が明らかになることが期待される。特に、画像所見における嚢胞の数・分布と腎予後の関連性を明らかにし、腎予後の悪い患者をより早期に特定・治療介入することで、透析導入までの期間を延長できる可能性があります。

【研究課題】

嚢胞性腎疾患患者における画像データおよびバイオマーカーと予後に関連する因子の検討
(#2018072NI)

【研究機関名及び本学の研究責任者氏名】

研究機関:東京大学医学部附属病院
研究責任者:血液浄化療法部 濵﨑 敬文
連絡先:腎臓・内分泌内科 井本まりえ、松浦 亮

【共同研究機関】

市川駅前本田内科クリニック
三井記念病院腎臓内科

【研究期間】

倫理審査承認後 ~ 2028年12月31日

【研究方法・対象患者】

研究A(後ろ向き観察研究):
「2009 年1月1日から研究承認日までの間に東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科、市川駅前本田内科クリニック、三井記念病院腎臓内科に腎疾患のために入院、または外来通院された者」のうち嚢胞性腎疾患を有する患者を対象としています。各施設診療システムおよびカルテを用いて対象患者の年齢・性別・受診期間・診断法・疾患名・治療法・治療経過・透析導入までの期間・検査所見・画像検査・転帰・合併症・副作用などについて調査する観察研究です。
この研究の対象者に該当する可能性がある方で、診療情報等を研究目的に利用または提出されることを希望されない場合はご連絡ください。

研究B(前向き観察研究):
東京大学医学部附属病院のみで施行する、前向き観察研究です。
患者さんからの同意を得たうえで血液・尿を採取し、病状の進展と関連のあるバイオマーカーや治療ターゲットとなりうる分子の探索を目的とします。

【個人情報の保護】

データや検体は、解析する前に個人情報を削り、代わりに新しく符号をつけ、どなたのものかわからないようにした上で、鍵のかかる部屋において厳重に保管します。ただし、必要な場合には、この符号を元の氏名などに戻す操作を行います。研究結果は、個人が特定できない形式で学会等において発表されます。個人的なお問い合わせに対しての結果のお知らせは行いませんのでご了承ください。収集したデータおよび検体は厳重な管理のもと、研究終了後 5 年間保存されます。保管期間終了後には、データを完全に消去することで廃棄します。
 研究の成果は、あなたの氏名等の個人情報が明らかにならないようにした上で、学会発表や学術雑誌で公表します。