臨床試験情報
「高血圧症及び慢性腎臓病症例における家庭血圧と診察室血圧の関連」についての情報公開文書
【研究課題】
高血圧症及び慢性腎臓病症例における家庭血圧と診察室血圧の関連 (審査番号2021285NI)
【研究機関名及び本学の研究責任者氏名】
この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
主任研究機関 NTT東日本関東病院 高血圧・腎臓内科
主任研究機関責任者 渋谷 祐子 (高血圧・腎臓内科 部長)
担当業務 データベース構築、データ解析
分担研究機関 東京大学大学院医学系研究科 腎臓・内分泌内科
分担研究機関責任者 南学 正臣(腎臓・内分泌内科・教授)
担当業務 データ解析
【研究期間】
2021年12月16日~2023年3月31日
【研究の目的】
高血圧症は心血管疾患の重要なリスク因子です。当院では家庭血圧を元にしての血圧管理が高血圧症の合併症、特に慢性腎臓病の予防と管理に重要であると考えて診療を行っておりますが、本当に家庭血圧の管理が患者さんの今後を改善するかについては、残念ながら十分に科学的な根拠はあるとは言えません。この問題を解決するため、当院の電子カルテデータから、患者さんの家庭血圧と診察室血圧のデータを全て抽出し、その関連や、慢性腎臓病の発症及び進展への影響を観察することで、家庭血圧での血圧管理が真に有用であるかを検討したいと考えています。
【研究の方法】
この研究は、NTT東日本関東病院にて倫理承認を受けた研究で、本学は分担施設として東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。本研究では、NTT東日本関東病院の高血圧患者さんを対象としたデータベースの情報から本研究に必要な情報として、家庭血圧情報、診察室血圧情報、検査結果情報、処方薬情報を切り出し、東京大学医学部附属病院に、他の方が内部を見ることのできない形で、HDD等に保存され送られます。輸送されたデータベース由来の情報は東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科で情報の解析を行い、家庭血圧と診察室血圧のそれぞれの関係と、慢性腎臓病への影響を調べます。このデータベース由来の情報は、本研究の研究分担者及び研究協力者として登録された者のみが解析を行うことができます。
【個人情報の保護】
この研究に関わって収集される情報・データ等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。患者さんの個人情報は、データベース構築の時点で誰のものか分からないようになっておりますが、さらに輸送の段階、及び東京大学医学部附属病院の中での解析においては、パスワードロックされた状態でファイルを保管することで情報漏洩を防ぎます。
研究結果は、学会発表、論文発表により公開されるほか、診療指針策定の参考資料となります。収集したデータは厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存され、5年経過後データ消去ツールを用いて原データは消去されます。なお研究データを統計データとしてまとめたものについては、その後も保存させていただき、お問い合わせがあれば開示いたしますので下記までご連絡ください。ご不明な点がありましたら下記問い合わせ先までお尋ねください。
この研究に関する費用は、東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科の奨学寄附金で補われます。
本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。
2021年12月
【問い合わせ先】
東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 教授 南学正臣
助教 平川陽亮
住所:東京都文京区本郷7-3-1 電話:03-3815-5411(内線 33128)