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東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科

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ネフローゼ症候群 diseases04

       

ネフローゼ症候群

正常な腎臓では蛋白質は尿中からごく微量(1日150mg未満)しか排泄されませんが、腎疾患をきたすことで大量の蛋白質が尿中から漏出してしまうことがあります。この様な大量の蛋白尿(1日3.5g以上)を呈し、低蛋白血症やむくみをきたす病態をネフローゼ症候群と呼んでいます。

様々な腎疾患がネフローゼ症候群をきたすため、原因となる腎疾患が明らかな場合を除き、腎生検を行って組織を調べ、腎疾患の診断をつける必要があります。
原因となる腎疾患によって治療法は異なりますが、主にステロイドや免疫抑制薬を使い、蛋白尿の減少を目指しながら、食事の塩分や水分の制限、利尿薬を使用して浮腫の管理を行います。